
エルメスの「エルメッセンス」EDT 15ml×4本セット
*注意、去年の夏ごろの話です。
暑い時期でも使えそうな香水を探していた頃、エルメスの庭シリーズが気になっていたのでエルメスの香水を調べていたところ、エルメッセンスシリーズの方が気になりはじめ購入。
フルボトルで買うとかなり高いのですが、15ml×4本セットだとフルボトル買うより安く、なおかつエルメッセンスの中から好きな4本を選ぶことができるのだ!!
…まぁ冷静に考えると1本4千ちょっとのお値段になるので安くはないのですが、一本の量が少なく好きなのを選べるのが魅力的に思えたので勢いで買っちゃいました。
今回買ったのは「オスマンサスユンナン」「アンブルナルギレ」「ブランドゥレグリス」「ヴァニーユガラント」の4本です。
香調などの情報量が少なかったためフレグランティカ参照です。
■エルメスのエルメッセンス「オスマンサスユンナン」EDT 15ml
【トップ】
お茶、オレンジ
【ミドル】
金木犀、フリージア
【ラスト】
レザー、アプリコット
「世界香水ガイド」で評価が5星のため気になりこの香水を選択しました。ミーハーです。
ざっくり説明すると、北京の故宮の金木犀の香りと雲南省のお茶の香りのイメージを重ねて作りだした香りだそうです。
トップはお茶の香りにオレンジが優しく香ってきます。ミドルからは金木犀の甘い香りが混じってきますが、生花の香りというよりはニュアンスが混じってくるような感じです。
トップの香りにミドルの香りがゆっくりと混じりあっていく様に香るので、香りの変化が優しくゆったりとしています。
レザーノートが含まれていますが、自分にはレザーの香りははあまり感じられません。代わりにお茶の渋みのような香りをほんの少し感じます。
母に「何の香りだ~?」と尋ねた所、「ほうじ茶っぽい香りがする」と言われました。
金木犀やフルーツの甘さがあるもの、自分の肌では程よい甘さと中国茶の落ち着く香りだったので夏の間ちょくちょくお世話になりました。
■エルメスのエルメッセンス「アンブルナルギレ」EDT 15ml
【感知しやすい香り順】
蜂蜜、シナモン、ラム酒、キャラメル、ベンゾイン、バニラ、トンカビーン、ラブダナム、クマリン、ムスク、ゴマ、ホワイトオッキード
香りのノートを見て美味しそうな香りがあったので調べると、海外のレビューではシナモンたっぷりのアップルパイなどと言われており、グルマンっぽい香りなのかな?とこれを選びました。
トップは蜂蜜とシナモンの交じり合った甘くスパイシーな香りがふわっと広がります。
ここがかなり好きな香りなのですが、徐々に蜜の香りが薄くなっていき段々とシナモンが主張し始めてきます。
このあたりから少しスモーキーな香りと言うかタバコっぽい香りが混じってくるのですが、甘さもしっかりと感じます。
男女問わず、お酒の似合う大人な格好良さががある人から香ってきたら素敵だなと思いました。
しかい、自分で付けるとこの香りは落ち着かない。シナモンとタバコっぽい香りが気になる。若干苦手な感じに香る。
自分の肌だとシナモンがガンガンに主張するためトップ以外香りの変化がかなり分かりにくく、キャラメルやバニラの香りはさっぱり分かりませんでした。
蜂蜜の香りがしっかりと香れば、もしかしたらアップルパイになるのかもしれませんが、自分の肌ではシナモンとラム酒とタバコでした。
ふわっと香ってくるのは好きなので、付け方を模索中です。
■エルメスのエルメッセンス「ブランドゥレグリス」EDT 15ml
【感知しやすい香り順】
リコリス、ラベンダー、干し草
購入した頃、ラベンダーの香りがマイブームでした。
トップはラベンダーのハーバルな香りとリコリスの独特な甘さが癖になる香りです。
ラベンダーの香りは早い段階で感じなくなり、リコリスと干し草の香りが後に残ります。
香りの持続力は今回買った4本の中で一番弱く、寝香水に使うと朝には香りがほとんど感じられませんでした。
夏の暑い時期でも、不思議と落ち着ける香りだったので夏にお世話になった香りです。
第一印象は「レンピカで嗅いだ事がある香りがする!!」で、理由はリコリス(甘草)でした。
ロリータレンピカもリコリスが含まれています。だからと言って同じ様な香りではなく、レグリスは乾いた草原っぽさがある香り。
香水と言うよりはアロマっぽい印象です。
■エルメスのエルメッセンス「ヴァニーユガラント」EDT 15ml
【感知しやすい香り順】
フローラルノート、バニラ、ウッドノート、コニャック、タバコ、ホワイトムスク、スパイスノート、カカオ
バニラが名前についているだけで即決。
一応事前に情報は収集しており、バニラの香りと言うより、百合や蘭などのフローラル系の香りだと言う事は知ってましたが、春に使えるバニラなら良いな~と思ったのでこれに決めました。
トップはさっぱりとしたフルーティーな香りの中にほんの少し青っぽい香りがします。フルーツノートは無いのでたぶん花系の香りなのかな?
ミドルからフローラル系の香りが強くなるのですが、多分この香りが生花に近い香りなのでしょうが、自分の肌質のせいなのか、はたまた鼻のせいなのか…
「バナナの香りがする!?」
正確には白い花の中に1本のバナナが刺さっている感じです。
たぶんフローラルノートに感じる青っぽさとバニラとお酒のバランスがそう感じさせるのか、白い花の中にひっそりと潜むバナナ…
字に起こすと変ですが、華やでほんのりと甘いホワイトフローラルの香りにふんわりと南国の果物が香る感じです。
タバコ、スパイス系は特に主張してこず、多少の香りの変化があるものの、終始綺麗なフローラルノートがメインでした。
春に使うと夏の雰囲気を感じさせる香りではないかと思います。
■
全体を通して言えるのが、香りの変化が緩やかでトップに感じたニュアンスがラストまで残る感じがしました。
それと、香りの好き嫌いはあるものの、ナチュラルな香り方なので使いやすかったです。
正直な所、もっとまったりとした甘いグルマンな香りが好きな自分としては物足りないのですが、暖かい時期(真夏は無理ですが)にも使える香水が手に入ったので概ね満足です。
困ったのは自分の中のコレクター心が刺激された事です。
エルメッセンスは今現在11本あって、1本1本色が違うのですよ!!
全部そろえて並べたくてたまらないのですが、値段を見ると冷静になれます。
今回は暖かい時期でも使えそうな香水を何本か選んだので選択からははずしましたが
「ベチバートンカ」
ベチバー、トンカビーン、タバコ、ヘーゼルナッツ、サンダルウッド、プラリネ、キャラメル、スズラン
「サンタルマソイア」
ミルク、サンダルウッド、マッソイ、ドライフルーツ、シュガー、フローラルノート
なども購入候補でした。
■更新できなかった間のレビューは今回で消化したので、次回かは最近買った香水レビューします。
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